ダイナブック TX AX CX 他プロードライザーを使わず
基盤、修復後の動作検証の経緯。


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                2011年から頻繁に増えている、TXシリーズのフリーズ他の不具合。まとめ

     不具合箇所:CPU真裏に装着されている、品名:プロードライザーの熱ストレスによる寿命によりCPU電源ノイズが吸収できず、BIOSが
            システムを停止、あるいは電源のシャットダウンを強制的に行う。CPUクロックならびに電圧をステップとし、制御するタイミングで起こる。

     修復方法:現状は、プロードライザーを交換。

     リスク1:非常に熱に弱く、半田ごて4秒ほどで破損する。場合によっては1台につき3〜5個消費する。夏場の交換は難易度が高い。

     原  因:従来の回路の耐性は、単純に105℃=5000時間〈セラミックコンデンサー〉プロードライザーは、105℃=1000時間このことから
           7年ほどは使えるものが使い方〈メンテナンスなき場合〉で2年半〈平均〉で終了することもわかる。
     

     原 因 2:連鎖的な要因として、経年使用による排気の目詰まりや布団の上での使用、底部分の吸気口をテーブルクロスなどで塞いで使用していることも
           連鎖的な原因ということになる。

   ※当工房で定期清掃している近所のユーザーの所有している、TX67GとTX66Eは未だ不具合に遭遇していないことからも、クーラー排気の清掃が重要
          であることも認めるところ。
    
特  記:プロードライザーが壊れない構造だと仮定すると、近年高性能化のグラフィックチップが採用されているため、そのものや周囲のパーツが壊れる可能性
         があったと思う。 現にGPUのハンダクラックが発生している機種も存在することからもいえる。




と、、、いうことで、半年前よりプロードライザーの代替品を本気で探していたのですが、高耐圧品が一部のグラフィックボードやマザーボードに採用されていることが判っていましたが、流通していません。なので
プロードライザー2種類を解体・測定・構造を踏まえたうえで
TX67G(発熱がだいぶ大きな機種)を選び基盤修復を施し、テストを重ねています。





ようやくACアダプターのみで起動。プロードライザーが無いことが判りますね。



リカバリーを繰り返し行なっているところ。
目標は50回以上『根拠はありませんが、ハードウェアがMax動作はこの工程と判断したからです)
左に見えるのは、TX66EこちらもサテライトA200シリーズではハイスペックのため、動作検証用です。



プロードライザーが必要なくなることを祈りつつ・・・・。 

バックライトが赤くなるまで使えますように。

                                 
   おことわり

たくさんのTXやAXを修理してきた中で、数多くのデータ取得ができました。
プロードライザーのロットNoは関係ないこともわかっています。
これらの内容は、数ある中で当工房へ過去に修理依頼をされた方々へのその後の取り組み、そして完全な対策になるよう
途中経過に対するご報告と2〜3年で使えなくなったストレスを払拭する目的で行なっています。
すなわち、2次的な故障の解決策と現状は捉えています。
なにより、私自身がダイナブックユーザーでもあるからです。
また、スキルのある方々への部品供給も将来的には視野に入れております。

お問い合わせに対し、冒頭でのプロードライザーの特性を考慮しますと
部品を販売しなかったこともご理解いただけるかと存じます。意地悪でお断りしたのではありません。

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